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イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

講談社選書メチエ 738

出版社名 講談社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-06-521571-5
4-06-521571-4
税込価格 2,035円
頁数・縦 290P 19cm

商品内容

要旨

長らく迫害された末、ナチスのホロコーストに直面したユダヤ人―苦難の歴史を背負う人々は、一九四八年、ついにイスラエルを建国した。だが、その国家は強大な軍事力を備え、アラブ人を攻撃する好戦的な姿をわれわれに見せ続けている。特異な国家が生まれた理由を解き明かすには、マクシム・ヴィナヴェル、ダニエル・パスマニクといった知られざるロシアのユダヤ人に迫る必要がある。膨大な資料を渉猟し、該博な知識に裏づけられた考察で気鋭の著者が歴史の謎に迫る、渾身の意欲作!

目次

序章 二種類のユダヤ人
第1章 内なる国際関係―自己のなかの複数の民族
第2章 ユダヤ人とロシア帝国―様々な変化
第3章 「ロシア・ユダヤ人」の興亡―相互乗り入れするリベラリスト
第4章 ファシズムを支持したユダヤ人―リベラル・シオニストにとっての国家
第5章 民族間関係の記憶―ポグロムとパレスチナをつなぐもの
第6章 相補関係のユダヤ化―シベリア・極東のシオニスト
終章 多面的な個が民族にまとまるとき

出版社・メーカーコメント

迫害され続けてきたユダヤ人が実現した国家イスラエルは、なぜアラブ人を攻撃し、迫害するのか?──気鋭の著者が放つ渾身の論考!

著者紹介

鶴見 太郎 (ツルミ タロウ)  
1982年、岐阜県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は、エスニシティ・ナショナリズム論、ロシア・ユダヤ史、シオニズム、イスラエル・パレスチナ紛争。主な著書に、『ロシア・シオニズムの想像力』(東京大学出版会。東京大学南原繁記念出版賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)