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いのちを守るドングリの森

集英社新書 0277

出版社名 集英社
出版年月 2005年1月
ISBNコード 978-4-08-720277-9
4-08-720277-1
税込価格 726円
頁数・縦 190P 18cm

商品内容

要旨

環境保全のために欠かせない樹木や植物。誰もがその大切さを知っているが、ただ植林をすれば良いというものではない。その土地本来の樹木(潜在自然植生)を見分け、それを主木として森を作ってこそ、地震や風水害に耐え、人命を守る防災・水源林の機能が備わるのだ。日本においてはいわゆるドングリと呼ばれる実をつけるカシ、ナラ、シイ、またタブノキなどの樹種がそれにあたる。なぜ土地本来の樹木からなる森が重要なのか、そしてそれはどう作ったらよいのか。日本、国際的にも植物生態学の第一人者である著者が自身の研究成果、経験をふまえて語る。

目次

序章 ドングリ苗を植える(植樹祭
木を植える目的 ほか)
第1章 森と人間生活(森と私のかかわり合い
命を守る鎮守の森)
第2章 植生の研究(生物圏と植生
生物圏における人間の位置 ほか)
第3章 ふるさとの森づくり(斜面の森
都市・産業立地の森づくり ほか)
第4章 世界の森づくり(東南アジア
ブラジル・アマゾン ほか)

おすすめコメント

今こそ、「ふるさとの森」へ還ろう!日本の土地本来の樹木といえば、ドングリの実をつけるカシ、ナラ、シイなどである。これらでできた森がなぜ重要なのか。植物生態学の第一人者が、津波にも地震にも火事にも耐える、本物の森づくりを提言する。

出版社・メーカーコメント

ドングリの木と森が自然と人間を守る!いわゆるドングリの木と呼ばれるクヌギ、カシ、ミズナラなど日本古来の樹種を山に戻すことで、豊かな自然環境が日本に戻る。それが自然災害や地球温暖化を防ぐことにもつながり、人間を守るのだ。

著者紹介

宮脇 昭 (ミヤワキ アキラ)  
1928年岡山県生まれ。広島文理科大学生物学科卒業。ドイツ国立植生図研究所で潜在自然植生理論を学ぶ。帰国後、横浜国立大学教授、国際生態学学会長などを経て横浜国立大学名誉教授、(財)国際生態学センター研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)