ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち
集英社新書 1133
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2022年9月 |
ISBNコード |
978-4-08-721233-4
(4-08-721233-5) |
税込価格 | 1,056円 |
頁数・縦 | 251P 18cm |
商品内容
要旨 |
社交スキルアップのために古典を読み、名著の内容をYouTubeでチェック、財テクや論破術をインフルエンサーから学び「自分の価値」を上げろ―このような「教養論」がビジネスパーソンの間で広まっている。その状況を、一般企業に勤めながらライターとして活動する著者は「ファスト教養」と名付けた。「稼ぐが勝ち」と言い切る起業家、「スキルアップ」を説くカリスマ著述家、他人を簡単に「バカ」と分類するインフルエンサーなど、人々に支持されてきた言葉を分析し、社会に広まる「息苦しさ」の正体を明らかにする。 |
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目次 |
第1章 「ファスト教養」とは?―「人生」ではなく「財布」を豊かにする |
出版社・メーカーコメント
【「教養=ビジネスの役に立つ」が生む息苦しさの正体】社交スキルアップのために古典を読み、名著の内容をYouTubeでチェック、財テクや論破術をインフルエンサーから学び「自分の価値」を上げろ――このような「教養論」がビジネスパーソンの間で広まっている。その状況を一般企業に勤めながらライターとして活動する著者は「ファスト教養」と名付けた。「教養」に刺激を取り込んで発信するYouTuber、「稼ぐが勝ち」と言い切る起業家、「スキルアップ」を説くカリスマ、「自己責任」を説く政治家、他人を簡単に「バカ」と分類する論客……2000年代以降にビジネスパーソンから支持されてきた言説を分析し、社会に広まる「息苦しさ」の正体を明らかにする。 【おもな内容】第一章 ファスト教養とは?―「人生」ではなく「財布」を豊かにする「ファスト教養」と「教養はビジネスの役に立つ」/「教養」と「金儲け」をつなぐ「出し抜く」 第二章 不安な時代のファスト教養「脅し」としての教養論/読書代行サービスとしての「中田敦彦のYouTube大学」/世界のエリートのように「美意識」を鍛える必要はあるか/ファスト教養は「オウム」への対抗策になるか 第三章 自己責任論の台頭が教養を変えた「ホリエモンリアルタイム世代」が支えるファスト教養/勝間和代は自分の話しかしない/教養×スキルアップ=NewsPicks/橋下徹と教養の微妙な関係/ひろゆきが受け入れられた必然/ファスト教養に欠落しているもの 第四章 「成長」を信仰するビジネスパーソンインタビュー1 着々とキャリアアップする三〇代/インタビュー2 大企業で自問自答する二〇代 第五章 文化を侵食するファスト教養「ファスト映画」と「ファスト教養」/ファスト教養視点で読み解く『花束みたいな恋をした』/AKB48と「ネオリベ」/利用される本田圭佑/「コスパとエンターテインメント」の先に何を見出すか 第六章 ファスト教養を解毒するファスト教養をのぞくとき、ファスト教養もまたこちらをのぞいているのだ/リベラルアーツとしての雑談、思考に必要なノイズ/「ジョブズ」を理解する受け皿になる