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行動経済学の真実

集英社新書 1231

出版社名 集英社
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-08-721331-7
4-08-721331-5
税込価格 1,012円
頁数・縦 204P 18cm

商品内容

要旨

保険や金融、政策にも活用されていることから、「ビジネスパーソンに必須な教養」とまで喧伝されている行動経済学。従来の経済学が想定してこなかった、人間の多様な行動を理論化したことにより、二〇〇〇年代から脚光を浴び始めた。しかし近年、主要理論の「再現性」に疑問が生じたことにより、その正当性が疑われ始めた。果たして行動経済学は信頼できるのか?行動経済学会の会長を務めている著者が、主要な成果を再検討することによって、根本から行動経済学を見直す。入門から応用までが詰まった決定版。

目次

第1章 行動経済学は科学的か?(行動経済学の定義
行動経済学は反証不可能? ほか)
第2章 何が利益と損失の違いを決めるのか?―参照点依存性(利益と損失を分ける基準点=参照点
実験室実験による検証 ほか)
第3章 一度手にしたものは手放すのが惜しくなる?―保有効果(保有効果とは何か
クネッチの実験 ほか)
第4章 損失は利益よりも重要視される?―損失回避性(タイガー・ウッズは損失回避的か?
「勝ち点」の変更はサッカーのプレーを変えるか? ほか)
第5章 ものは言いよう?―フレーミング効果(朝三暮四
アジアの疾病問題とフレーミング効果 ほか)

著者紹介

川越 敏司 (カワゴエ トシジ)  
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。2024年より行動経済学会会長。博士(経済学)。1970年、和歌山県和歌山市生まれ。専門分野はゲーム理論・実験経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)