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教場
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
ちょっと風変わりな警察小説?話題の新刊は、短編の名作「傍聞き」で本読みを唸らせた長岡弘樹の初の警察小説である。といっても、個人と組織の葛藤を描く王道的なストーリーとは違っている。警察学校という多くの人が想像できない独特な設定の中で、ヒューマンなストーリーを展開しつつも、ちょっとミステリーの雰囲気も味わえるのが妙。練られ、研ぎ澄まされた長岡の文体はここでも健在である。ハードルをどんどん上げていく作家の意気込みを感じさせる最新作だ。
(2013年8月29日)
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- 啓文堂書店 三鷹店 (東京都三鷹市)
警察学校、そこは人間の心の奥に潜むすべてがさらけ出される場所。
嫉妬、憎悪、悪意。
教場。この場だからこそ、人間が変わるのか。
もとから、その人間の持つ闇なのか。
こんなにも後味が悪いのに、こんなにも面白いのは何故か。(2013年7月25日)
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商品内容
要旨 |
君には、警察学校を辞めてもらう。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説! |
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出版社・メーカーコメント
君には、警察学校をやめてもらう。「こんな爽快な読後の悪さは始めてだ!警察学校が担う役割とはなんだろうか。篩にかけられた友もまた、警察官を育成するために必要なものだったのだろうか。校庭のすみに育てられている百日草が示すものが、警察組織を守るための絆ではなく、市民を守るための絆であることをただただ願いたい」――さわや書店フェザン店・田口幹人さん「復興を続ける警察小説ジャンルから飛び出した、突然変異(ミュータント)。警察学校が舞台の学園小説でもあり、本格ミステリーでもあり、なにより、教師モノ小説の傑作だ。白髪の教師・風間は、さまざまな動機で集まってきた学生それぞれに応じた修羅場を準備し、挫折を演出する。その『教育』に触れた者はみな――覚醒する。もしかしたら。この本を手に取った、あなたも。」−−ライター・吉田大助さん