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結愛へ 目黒区虐待死事件母の獄中手記

出版社名 小学館
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-09-388757-1
4-09-388757-8
税込価格 1,540円
頁数・縦 237,18P 19cm

商品内容

要旨

「もうおねがいゆるしてください」悲痛な叫びを遺し、結愛ちゃんの人生はわずか5年で幕を閉じた。夫からの執拗なDVに心はすり減り、児相にも警察にもSOSは届かず、しつけという名の虐待は日常化した。娘を衰弱死させた罪に問われ8年の実刑判決を下された母親の痛みと悲しみの記録。ルポライター・杉山春氏の解説、精神科医・白川美也子氏の診断書も収録。

目次

第1章 結愛が生まれた日
第2章 虐待
第3章 上京
第4章 深い闇から
第5章 生きて償う
第6章 裁き

出版社・メーカーコメント

彼女は、あなただったかもしれない。2018年3月、東京都目黒区で当時5歳の少女、結愛ちゃんが息絶えた。十分な食事を与えられておらず、父親から暴力を受けていたことによる衰弱死だった。警視庁は傷害容疑で父親を逮捕。6月に父親を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕する際、母親・船戸優里も逮捕する。本書は、2019年9月、第一審で懲役8年の判決を下された母親が、罪と向き合いながら綴った悲しみの記録である。〈2018年6月6日、私は娘を死なせたということで逮捕された。いや「死なせた」のではなく「殺した」と言われても当然の結果で、「逮捕された」のではなく「逮捕していただいた」と言った方が正確なのかもしれない〉〈結婚式直後のころと思う。結愛が床に横向きに寝転がっていた時、彼が思い切り、結愛のお腹を蹴り上げた。まるでサッカーボールのように。私の心をおおっているものにひびが入り、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた〉〈私は、正座しながら説教を受け、それが終わると「怒ってくれてありがとう」と言うようになった。(略)私にとって説教とは叱られて終わりではなく、その後、彼に納得のいく反省文を提出し、許しをもらうまでの流れをいう〉