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スープの国のお姫様

小学館文庫 ひ6−2

出版社名 小学館
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-09-406400-1
4-09-406400-1
税込価格 737円
頁数・縦 389P 15cm

商品内容

要旨

元料理人の僕は、奇妙な仕事を紹介される。それは古い屋敷で、一人暮らしのマダムのために毎晩一杯のスープを作ること。報酬は破格だった。屋敷で、僕はマダムの孫娘の千和に出会う。両親を事故で失くした千和は心を閉ざしていたが、母の遺した料理本を愛読し、膨大な料理の知識をもっていた。幼い頃に母と離れ離れになった僕は、千和と心を通わせていく。無理難題のようなリクエストに隠された“謎”を解きながら、ついに僕はずっと探してきた「母の想い出のスープ」の手がかりを見つけるが…。悲しみから再生し、明日へと歩む力をくれる六皿のスープの物語。

出版社・メーカーコメント

謎解き×薀蓄が美味しい6皿のスープの物語 元料理人の僕は、別れた恋人から奇妙な仕事を紹介される。それは、湘南に建つ古い屋敷で、一人暮らしの高齢のマダムのために、毎晩一杯のスープを作ること。報酬は破格だった。 屋敷で、僕はマダムの孫娘である風変わりな美少女・千和に出会う。両親を事故で失くした千和は心を閉ざしていたが、母の遺した料理本を愛読し、古今東西の料理について膨大な知識を持っていた。幼い頃に母と離れ離れになった僕は、千和に自分と似たなにかを感じ、二人は少しずつ心を通わせていく。 終戦後に食べた想い出のポタージュ・ボンファム、ビールのスープ、画家ロートレックが愛したスープ、偽ウミガメのスープ、せかい1おいしいスープ……。僕と千和は力を合わせて、無理難題のようなリクエストのなかに隠された”謎”を解いていく。 そしてついに僕は、ずっと探し続けてきた「母と最後に食べた想い出のスープ」の手がかりを見つけるが――。 哀しみから再生し、明日を向いて歩む力をくれる6皿のスープの物語。

著者紹介

樋口 直哉 (ヒグチ ナオヤ)  
1981年、東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。料理人・作家。フランス料理の出張料理人として活躍する。2005年、『さよならアメリカ』で第四十八回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作で芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)