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白土三平伝 カムイ伝の真実

小学館文庫 も26−1

出版社名 小学館
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-09-406741-5
4-09-406741-8
税込価格 715円
頁数・縦 253P 15cm

商品内容

要旨

マンガ界の生きる神話・白土三平のほぼ唯一の本格評伝。『忍者武芸帳』『サスケ』の大ヒットで一躍時代の寵児となったマンガ家が、左翼画家の父のもとで戦時下に受けた過酷な体験から戦後の紙芝居時代、貸本時代を経て、自由な表現をもとめて月刊『ガロ』を創刊。『カムイ伝』で激動の時代を刻印し、やがて房総の小さな漁師町で『カムイ伝第二部』を描きつぐまで。孤高の作家の創作の秘密、ベールに包まれた私生活と思想の原点を描ききった、渾身の書。単行本刊行後、構想中の『カムイ伝第三部』に言及した一節を新たに収録した増補決定版。図版、著者近影も掲載。

目次

序 生き抜くための教科書としての『カムイ伝』
第1章 白土三平の幼年時代 ファシズムと闘う父に育てられて
第2章 白土三平の少年時代 長野疎開と軍国教育のなかで
第3章 白土三平の紙芝居時代 焼け跡の左翼少年
第4章 白土三平の貸本マンガ時代 マンガ家としての開花
第5章 白土三平の「月刊漫画ガロ」時代 自由を求める航海
第6章 白土三平の千葉・内房時代 外伝とカムイ伝、その第二部を読み解く
第7章 白土三平の現在 カムイ伝の生まれる海辺

おすすめコメント

15年あまりにわたり白土三平に寄り添いながら、その仕事ぶりに直に触れてきたノンフィクション作家でコミック原作者でもある毛利甚八氏の手による本格評伝

著者紹介

毛利 甚八 (モウリ ジンパチ)  
1958年長崎県佐世保市生まれ。日大芸術学部文芸学科を卒業後、『ビーパル』や『ナンバー』などのライターとして活動後、1987年よりマンガ『家裁の人』(画・魚戸おさむ ビッグコミックオリジナル)の原作を担当する。1995年から1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(写真と文・小学館)を上梓。2015年没。享年五十七歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)