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いなくなくならなくならないで

出版社名 河出書房新社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-309-03207-8
4-309-03207-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 161P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いなくなくならなくならないで

    言葉の紡ぎ方が絶妙なのがとても印象的。それはリズムであったり呼吸であったり、いわば言葉づかいの運動神経が抜きん出ているのでしょう。これは選ばれた作家の天性であるように思えてくる。小説を読んだと実感できる作品に出会えた。デビュー作にして芥川賞候補というのが納得できた。

    (2024年11月6日)

商品内容

要旨

愛おしいのに、疎ましい。かけがえのない「他人」のあの子。死んだはずの親友が四年ぶりに現れて、もつれはじめる友情―。大型新人、鮮烈なデビュー作!「わたしというものは、いなかったらばそっちのほうがよかったな」死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。時子はずっと会いたかった彼女との再会を喜ぶが、「住所ない」と話す朝日を自宅に招くと、いつしか家に住み着いて―。第171回芥川賞候補作。

著者紹介

向坂 くじら【著】 (サキサカ クジラ)  
一九九四年、愛知県名古屋市生まれ。二〇一六年、Gtクマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニツト「Anti−Trench」を結成、ライブを中心に活動を行う。主な著書に、詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』、『犬ではないと言われた犬』など。二〇二四年、初小説である本作が第一七一回芥川龍之介賞候補となる。新聞やWebメディアでの連載も多数。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことば舎」の運営を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)