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夜の夢見の川 12の奇妙な物語

創元推理文庫 Fン8−3

出版社名 東京創元社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-488-55505-4
4-488-55505-5
税込価格 1,078円
頁数・縦 379P 15cm

商品内容

要旨

その異様な読後感から“奇妙な味”と呼ばれる、ジャンルを越境した不可思議な小説形式。本書には当代随一のアンソロジストが選んだ本邦初訳作5篇を含む12篇を収めた。死んだ母親からの晩餐の誘いに応じた兄妹の葛藤を描くファンタスティックな逸品「終わりの始まり」。美しい二頭の犬につきまとわれる孤独な主婦の不安と恐怖を綴った「銀の猟犬」など、多彩な味をご賞味あれ。

おすすめコメント

田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム「銀の犬」。見せ物小屋で出会った不気味な女に強烈に惹かれた男が過ごす官能と恐怖の一夜を綴る、ロバート・エイクマン「剣」。奇妙な掟が支配する街に迷い込んでしまったある親子の変容を描いた、キット・リード「お待ち」など、好評を博した『街角の書店』に続く〈奇妙な味〉の傑作12編を収める、日本オリジナルアンソロジー。

著者紹介

スタージョン,シオドア (スタージョン,シオドア)   Sturgeon,Theodore
1918‐1985。アメリカSF界における幻想派の巨匠として、レイ・ブラッドベリと並び称されていたのだが、近年再評価がめざましく、ジャンルを超越した短編の名手として認められるようになった。スタージョンの作風を語るとき、よく使われるのが「キャビアの味」という評言。独得の読後感を表す言葉だろうが、じつは名前に由来する洒落である。スタージョンというのは、チョウザメの英語名で、しかも、この風変わりな名前がれっきとした本名であり、出生時につけられた名前とは似ても似つかないのだから、話はますます面白くなる
チェスタトン,G.K. (チェスタトン,G.K.)   Chesterton,G.K.
1874‐1936。作者はイギリスの作家・批評家・詩人。評伝や文明批評の方面で健筆をふるったほか、悪夢と不条理の物語である『木曜の男』(1908/同前)も世評が高い。チェスタトンといえば「逆説と警句」の人であり、論理のアクロバットを特色とする
中村 融 (ナカムラ トオル)  
1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著、訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)