商品内容
要旨 |
「田中正造が谷中村に身を投じたのは、明治三十七年七月三十日のことで、老齢六十四歳であった。この日から、農民と起臥をともにし、農民の困苦を困苦とする新しい境涯がはじまった。」―足尾銅山鉱毒問題の天皇への直訴後、田中正造は鉱毒・水害対策の名目で遊水地にされる谷中村に移り住んだ。行政による強制破壊への策謀とたび重なる洪水の中で、村の復活を信じる正造と残留農民のぎりぎりの抵抗と生活を描き切った名作。 |
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目次 |
正造谷中村に入る |