ある男
文春文庫 ひ19−3
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2021年9月 |
ISBNコード |
978-4-16-791747-0
(4-16-791747-5) |
税込価格 | 924円 |
頁数・縦 | 369P 16cm |
商品内容
要旨 |
弁護士の城戸はかつての依頼者・里枝から奇妙な相談を受ける。彼女は離婚を経験後、子供を連れ故郷に戻り「大祐」と再婚。幸せな家庭を築いていたが、ある日突然夫が事故で命を落とす。悲しみに暮れるなか、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実が…。愛にとって過去とは何か?人間存在の根源に触れる読売文学賞受賞作。 |
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出版社・メーカーコメント
愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。愛にとって過去とは何か? 幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか?「ある男」を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。第70回読売文学賞受賞作。キノベス!2019第2位。