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野生の棕櫚

中公文庫 フ17−2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-12-207447-7
4-12-207447-9
税込価格 1,430円
頁数・縦 459P 16cm

商品内容

要旨

一九三七年―若き人妻と恋に落ちた元研修医が、二人の世界を求める彷徨する(「野生の棕櫚」)。一九二七年―ミシシピイ河の洪水対策中、漂流したボートで囚人が妊婦を救助する(「オールド・マン」)。異なる二つの物語を交互に展開する斬新な構成で二十世紀文学に最大級の方法的インパクトを与えた、著者の代表作。

出版社・メーカーコメント

人妻と放浪する若き研修医。増水したミシシピイ河で妊婦を救助した囚人。二つの物語を交互に展開する手法で二十世紀文学に最大級の影響を与えた長篇小説。

著者紹介

フォークナー,ウィリアム (フォークナー,ウィリアム)   Faulkner,William
1897年アメリカ合衆国ミシシッピー州生まれ。第一次大戦で英国空軍に参加し、除隊後ミシシッピー大学に入学するが退学。職業を転々とする。地方紙への寄稿から小説を書きはじめ、『響きと怒り』(一九二九年)以降、『サンクチュアリ』『八月の光』などの問題作を発表。米国を代表する作家の一人となる。50年にノーベル文学賞を受賞。1962年死去
加島 祥造 (カジマ ショウゾウ)  
1923年、東京・神田生まれ。早稲田大学文学部卒業。信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短期大学にて英米文学を教える。詩人、タオイスト、墨彩画家。47年、北村太郎、田村隆一らとともに詩作グループ「荒地」に参加。壮年期まで翻訳を中心に行い、フォークナーをはじめ百作近くを手がける。その後、英訳された漢詩によって「老子」を知り、老荘思想関係の著作を刊行。2015年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)