• 本

精神としての身体

講談社学術文庫 1019

出版社名 講談社
出版年月 1992年4月
ISBNコード 978-4-06-159019-9
4-06-159019-7
税込価格 1,243円
頁数・縦 338P 15cm

商品内容

要旨

近代の哲学は、身体の問題を奇妙に無視してきた。しかし、人間の現実存在は、身体をはなれてはありえない。身体であるということが、人間が単に考えうる可能的存在ではなく、現実的存在であるゆえんをなしているからである。本書では、こうした観点から、身体をポジティブなものとしてとらえ、人間的現実を、心身合一においてはたらく具体的身体の基底から、一貫して理解することをめざしている。

目次

身体の現象学
第1章 現象としての身体(主体としての身体
客体としての身体
私にとっての私の対他身体
他者の身体
錯綜体としての身体)
第2章 構造としての身体(はたらきとしての構造
向性的構造
志向的構造
身体の私性
自己と他者
構造の生成
精神としての身体)
第3章 行動の構造(行動と生活世界
癒着的形態の行動
可能的生への展開
可動的形態の行動
シンボル的形態の行動)

出版社・メーカーコメント

身体は人間の現実存在と説く身体論の名著。人間の現実存在は、抽象的な身体でなく、生きた身体を離れてはありえない。身体をポジティブなものとして把え、心身合一の具体的身体の基底からの理解をめざす。