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デジタル化する世界と金融 北欧のIT政策とポストコロナの日本への教訓

出版社名 金融財政事情研究会
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-322-13558-9
4-322-13558-7
税込価格 3,080円
頁数・縦 328P 21cm

商品内容

要旨

金融産業と外界を遮る「壁」が崩れた。金融システム・市場に精通する「北欧フィンテック・キャッシュレス視察団」(金融財政事情研究会主催)メンバーが、DX社会を切り拓くIT=金融産業と国家戦略を活写する。

目次

序章 新たな金融産業の構築に邁進するダイナミズム(フランクフルトのスウェーデン人
日本経済の構造的問題と課題
スウェーデンの金融経済危機
国家戦略としてのIT産業育成
北欧は日本のモデルになるのか
コロナショックに見舞われた世界経済
ポストコロナの世界で鍵を握るIT力
教育の重要性
日本の将来の金融産業像
本書の構成
謝辞)
第1章 スウェーデン―世界最先端のキャッシュレス社会(総論―デジタル・トランスフォーメーション実現の“秘訣”
ケーススタディ)
第2章 フィンランド―世界一幸福で起業意識の高い「森と湖の国」(総論―最先端を走るMaaSを生んだ「起業立国」のかたち
ケーススタディ)
第3章 エストニア―電子国家化とオープン化こそが生き抜く道(総論―広範なプロセスを電子化しデータを活用するe‐Estonia
ケーススタディ)
第4章 金融は“Super Fun”(超楽しい!)日本へのインプリケーション(北欧にみたこれからの金融)

おすすめコメント

IT先進地域として注目を集める北欧。IT産業育成が国家戦略として推進され、なかでも金融業はイノベーションを担う「クール」な産業としてIT化の一翼を担う。街からATMが姿を消したスウェーデンのキャッシュレス化、フィンランドでは、人の移動に革命をもたらすMaaSを、そして電子国家とオープン化に邁進するエストニアを日本を代表する金融有識者たちが歩いた。

著者紹介

中曽 宏 (ナカソ ヒロシ)  
株式会社大和総研理事長。東京国際金融機構(FinCity.Tokyo)会長。1978年日本銀行入行。97年信用機構課長、2003年金融市場局長、08年に日本銀行理事。13年日本銀行副総裁に就任。バブル崩壊後の日本の金融システム不安に対処したほか、07〜09年の国際金融危機時には各国中央銀行と協調して収拾にあたった。国際決済銀行(BIS)市場委員会、指標金利に関するBIS・経済諮問委員会ワーキンググループおよびG20コモディティ・スタディグループ等の議長を歴任。18年大和総研理事長就任(現職)。19年東京国際金融機構(FinCity.Tokyo)会長就任
山岡 浩巳 (ヤマオカ ヒロミ)  
フューチャー株式会社取締役。ニューヨーク州弁護士。2007年IMF理事代理、12年バーゼル銀行監督委員会委員、13年日本銀行金融市場局長、15年同決済機構局長
加藤 出 (カトウ イズル)  
東短リサーチ株式会社代表取締役社長・チーフエコノミスト。1988年東京短資入社。2002年東短リサーチ取締役。13年より現職(東京短資執行役員兼務)
長内 智 (オサナイ サトシ)  
株式会社大和総研主任研究員。2006年大和総研入社(金融資本市場担当)。08〜10年大和証券に出向。12〜14年内閣府参事官補佐として経済財政白書、月例経済報告などを担当。14年大和総研に帰任(日本経済担当)、18年より現職(金融資本市場担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)