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モノが語る日本の近現代生活 近現代考古学のすすめ

慶応義塾大学教養研究センター選書 1

出版社名 慶応義塾大学教養研究センター
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-7664-1082-2
4-7664-1082-3
税込価格 770円
頁数・縦 78P 19cm

商品内容

要旨

わが国で考古学というと、どのようなものがイメージされるであろうか。一般には縄文時代の貝塚や各地に点在する古墳などの発掘調査の様子が想像される場合が多く、近代や現代という新しい時代の考古学がイメージされることはほとんどないであろう。しかし、遺跡の発掘調査では地表面に近いところから調査が開始されるため、縄文時代や旧石器時代などの古い時代の地層に達する前に新しい時代の遺跡調査を行わなければならない。すると近世や近現代という「新しい時代」の遺跡や遺物をどう扱うかが調査員にとって問題となってくるのである。なかでも文化財行政的にはあまり重要視されていない近現代遺跡は、遺跡調査に従事する調査員にとって対処に苦慮する存在である。そして、この状況をいかに打開してゆくかを我々は考えていかなければならないのである。

目次

1 近現代考古学の現状
2 なぜ近現代考古学が必要なのか
3 近現代を考古学するということ
4 発掘された近現代生活(幕末~明治の西洋遺物
漁村の文明開化
地方都市の生活
軍隊の日常生活
高度経済成長期の暮らし)
5 モノ研究としての近現代考古学(生活財研究と近現代考古学
遺物の組成と使用期間)
6 近現代考古学のすすめ

著者紹介

桜井 準也 (サクライ ジュンヤ)  
慶応義塾大学文学部助教授。1988年、慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。慶応義塾藤沢校地埋蔵文化財調査室主任調査員、慶応義塾文学部非常勤講師を経て1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)