• 本

日本型賃金制度の行方 日英の比較で探る職務・人・市場

出版社名 慶応義塾大学出版会
出版年月 2004年8月
ISBNコード 978-4-7664-1088-4
4-7664-1088-2
税込価格 4,400円
頁数・縦 291P 22cm

商品内容

要旨

アメリカ流成果主義はなぜ失敗するのか?その「日本型適応」とは何か?この答えを見つけるには、人事制度全体が持つ特性の束(バンドル)に注目しなければならない。従来の日本の賃金制度は、俗に「終身雇用」「年功序列」と呼ばれる価値観や習慣に支えられた「人・組織・ストックベース賃金」という、相互にフィットした特性のバンドルによって機能していた。しかし、今日の経営環境はこのバランスを変化させ、企業は「職務・市場・フローベース賃金」へと賃金制度を改革しつつある。本書は、「長年定着した社会の特色はあたかも制度のように機能する」と主張する組織社会学における制度化理論を用いた初の本格的な賃金制度分析であり、「職務・人・市場」をキーワードに日英の賃金制度を比較、豊富なケーススタディから日本型賃金制度の特質とその変容を抽出し、今後の行方を予測する。企業のHRM担当者、特に人事制度のデザインに携わる方々にお薦めの1冊。

目次

第1章 研究趣旨と目的
第2章 イギリスにおける賃金制度の特色・トレンド
第3章 日本における賃金制度の特色・トレンドとイギリスとの比較
第4章 本研究の理論的フレームワーク
第5章 リサーチデザイン・メソッド
第6章 日本のケース企業における賃金制度
第7章 イギリスのケース企業における賃金制度
第8章 日英ケーススタディ企業の賃金制度の比較
第9章 賃金制度改定を促進する環境要因
第10章 結論

出版社
商品紹介

豊富なケーススタディを基に日英の賃金制度を比較し、日本型賃金制度の特質と変容を抽出し、今後を予測する。

著者紹介

須田 敏子 (スダ トシコ)  
京都産業大学経営学部専任講師。青山学院大学経営学部卒業。日本能率協会(1990年に日本能率協会マネジメントセンター設立に伴い同社に転籍)で広報、月刊誌『人材教育』の編集に携わる。1993年から1997年まで『人材教育』編集長。1997年にイギリスのリーズ大学大学院に留学し、1998年に人的資源管理の修士号(Master of Arts in Human Resource Management)を取得。1999年からバース大学より大学奨学金を受け、大学院博士課程で研究を開始し、2003年に博士論文「An Investigation of Change in Japanese Payment Systems:Comparison with the UK(イギリスとの比較から探る日本型賃金制度の変化)」を完成、2004年にバース大学で博士号(Ph.D.;Doctor of Philosophy)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)