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なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-7664-2185-9
4-7664-2185-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 229P 19cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

やや回復の兆しが見えるものの、日本経済はバブル崩壊以来、長期にわたり停滞を続けている。少子高齢化、国家財政破綻の危機などさまざまな問題も山積しており、国民の先行き不安感は拭いきれない状況だ。日本では先端的な科学研究が行われており、高い技術力があるにもかかわらず、それがこうした不安感を解消できていないのはなぜか、そんな疑問を抱く人も多いのではないだろうか。本書では、その疑問に、京都大学経済研究所の矢野誠教授を中心に14人(本文の著者のみ)の研究者・官僚らが挑む。「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会への移行」「大学の文理連携」など、科学技術の発展と社会の豊かさをつなぐための諸策を論じている。なお、本書は、京都大学経済研究所が2014年に催した連続シンポジウム「明るく楽しい少子高齢化社会への道筋」を基礎としている。ダイジェストは矢野誠氏、あるいは矢野氏と中澤正彦氏(京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター教授)の共著部分から作成した。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2015年06月10日])

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商品内容

要旨

成長に向けた「真の構造改革」がここにある!「日本はこれだけ科学技術が進んでいるのに、なぜ経済は停滞し、私たちの暮らしはよくならないのか?」多くの日本人が感じ続けてきたこの疑問に答えるべく、自然科学者、社会科学者、政策担当者らが集結。「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会」「文理融合」をキーワードに日本の未来像を描く。

目次

イントロダクション 科学技術を豊かさにつなげよう
第1部 良い市場を作ろう―科学と暮らしを市場でつなぐ(医薬イノベーションの経済学
イノベーションは制度を破壊する
良い市場を作ろう
社会問題からイノベーションを考える―科学技術振興政策の革新と実践)
第2部 ニーズからシーズへ―エビデンス・ベース社会を作ろう(ニーズからシーズへ―エビデンス・ベース社会を作ろう
財政の政策科学―IMFの視点
構造改革の政策科学―OECDの方法
エビデンス・ベース社会の構築に向けて)
第3部 理系、文系の垣根を大学から一掃しよう―真の大学改革(大学を成長の起点に!―イノベーションの担い手を育てる
「教える」という発明―チンパンジーに学ぶ人間の「想像する力」
文系・理系を考え直す―大学に望まれる人文社会科学の高度化)
おわりに アントレプレナーはどうすれば生まれるのか?

著者紹介

矢野 誠 (ヤノ マコト)  
京都大学経済研究所教授、附属先端政策分析研究センター長。1977年東京大学経済学部卒業、81年ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了(Ph.D.)、同年コーネル大学経済学部インストラクター、82年同助教授、85年ラトガース大学経済学部助教授、86年横浜国立大学経済学部助教授、94年同教授、96年慶應義塾大学経済学部教授、2007年より京都大学経済研究所教授(2010年4月〜2012年3月同所長)
中澤 正彦 (ナカザワ マサヒコ)  
京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター教授。1993年東京大学経済学部卒業、同年大蔵省(現・財務省)入省、96年イェール大学国際開発経済学プログラム修了、2006年大臣官房文書課課長補佐、2007年主計局主計官補佐、2008年大臣官房総合政策課経済分析室長、2009年財務総合政策研究所研究部財政経済計量分析室長、2011年京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター准教授、2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)