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明治初期伺・指令裁判体制の一掬

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-7664-2294-8
4-7664-2294-5
税込価格 6,600円
頁数・縦 258P 22cm

商品内容

要旨

明治初期のわが国刑事裁判体制「伺・指令裁判体制」とは。各府県・各府県裁判所において刑事裁判の実決を担当した者と司法省との間で交わされた伺・指令を基軸としておこなわれた、明治初期のわが国刑事裁判体制。著者はこれを「伺・指令裁判体制」と呼称することとし、今日残された史料の解明を通じて、萌芽期の刑事裁判の実態を、制度的・人的側面から明らかにする。

目次

「司法省日誌」考―第一期刊行分を素材として
司法省日誌記事をめぐる一試論
問刑条例をめぐる若干の考察―法務図書館所蔵「問刑条例」および「各裁判所伺留」を素材として
脱籍逃亡自首者の処分をめぐって
二つの埼玉裁判所伺をめぐって
「司法省日誌」登載指令の援引をめぐる一考察
改定律例施行と新旧法の効力をめぐって
新治裁判所在勤・司法権少判事三島毅の一側面
府県裁判所創設期にみる伺・指令裁判体制の一断面
明治初期における刑事裁判について―伺・指令裁判体制を中心に
近代解部考序論

著者紹介

霞 信彦 (カスミ ノブヒコ)  
1951年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程単位取得退学。法学博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)