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詩心をつなぐ 井上輝夫詩論集

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-7664-2302-0
4-7664-2302-X
税込価格 3,960円
頁数・縦 342P 20cm

商品内容

要旨

西脇順三郎とボードレールを中心に、透谷、有明、漱石、啄木、入沢康夫、大岡信、江森國友、飯島耕一の人と作品を縦横に論じ、近代/現代詩の創作の真髄に迫る。フランス文学者であり、50年を超えるキャリアを持つ詩人だからこそ書くことができた、著者の遺作にして初めての詩論集。

目次

第1部(北村透谷の『蓬莱曲』のことなど
漱石『草枕』と美と死をめぐって
蒲原有明のことに
啄木と対話しつつ―詩的故郷について)
第2部(自由への癇癪―西脇順三郎フランス語未刊詩集『感情的な時計』をめぐって
西脇順三郎とボードレール―詩論を中心にして
存在と諧謔のポエジーについて―西脇順三郎序章
講演『詩想のローズ(バラ/羅針盤)、西脇順三郎の業績』
ボードレールの喜劇/悲劇
ポール・ヴァレリーの影を見ながら―詩集『コロナ/コロニラ』にふれて)
第3部(至福のオリジンへ向かう詩―江森國友の詩業
断絶と継承と―大岡信の近業を読んで
入沢康夫―トラウマと方法
追悼 飯島耕一さんの思い出)

著者紹介

井上 輝夫 (イノウエ テルオ)  
詩人、フランス文学者、慶應義塾大学名誉教授、中部大学名誉教授。専門はフランス文学。1940年兵庫県西宮市生まれ、1963年慶應義塾大学文学部仏文学科卒業、ニース大学仏政府給費留学生(博士号取得)。慶應義塾大学在学中、吉増剛造氏らと同人詩誌「ドラムカン」創刊。慶應義塾大学経済学部教授を経て慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの新設に参画、1990年総合政策学部教授。慶應義塾ニューヨーク学院(高等部)学院長、慶應義塾評議員等を歴任。2015年8月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)