欲望と誤解の舞踏 フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2017年7月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2410-2
(4-7664-2410-7) |
税込価格 | 5,940円 |
頁数・縦 | 313,51P 21cm |
商品内容
要旨 |
1970年代の終わり、フランスの人々は、日本の前衛芸術「舞踏」を大きな衝撃をもって迎え入れた。大野一雄、カルロッタ池田、山海塾、室伏鴻、笠井叡、そして土方巽…多くの日本人ダンサーがフランスで“発見”された。本書は、舞踏がその上陸から今日まで、この地の人々を魅了しつづけている歴史を跡付けている。舞踏の伝播は、あらゆる「誤解」とともに、ここではないどこかへ、日本への欲望を引き起こしながら、コンテンポラリーダンスの領域に途方もない影響を与えたのである。フランスのジャーナリズムと“身振り”の分析を駆使して、美学と文化史の観点から舞踏を論じることは、現代の舞踊史を読み直すことを意味する。「ジャポニスム」の歴史、ドイツ表現主義とのつながり、舞踏に関係づけられるヒロシマの記憶…舞踏をめぐるダイナミズムを明らかにし、身振りを介した日欧の歴史を亡霊のごとく浮かび上がらせる、革新的な日本文化受容論。 |
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目次 |
序論 身振りのグローバル化のなかに舞踏をよむ |