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失踪の社会学 親密性と責任をめぐる試論

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2017年10月
ISBNコード 978-4-7664-2481-2
4-7664-2481-6
税込価格 4,620円
頁数・縦 360,2P 22cm

商品内容

要旨

失踪とは何か。その不条理さ、不可解さ、やりきれなさは、何に由来するのか。現在でも日本国内で年間に数千件規模のペースで生じている隠れた社会問題、失踪―。失踪が惹起する実存的な問いを突きつめ、あなたや私がそこにいる、という一見自明の事態を根底から見つめなおす、気鋭の力作。

目次

1 いま、失踪を問う意味(なぜ私たちは「親密な関係」から離脱しないのか
失踪の実態はどこまで把握可能か)
2 失踪の言説史(失踪言説の歴史社会学―戦後から現在までの雑誌記事分析)
3 当事者の語る失踪(失踪者の家族社会学
失踪者の家族をいかにして支援すべきか―MPSの取り組みから ほか)
4 「親密な関係」に繋ぎとめるもの(親密なる者への責任
現代社会と責任の倫理)
行為としての“失踪”の可能性

おすすめコメント

失踪が惹起する実存的な問いを突きつめ、あなたや私がそこにいる、という一見自明の事態を根底から見つめなおす、気鋭の力作。

著者紹介

中森 弘樹 (ナカモリ ヒロキ)  
1985年生まれ。2015年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学・立命館大学・京都造形芸術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)