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漱石の書斎 外国文学へのまなざし共鳴する孤独

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-7664-2490-4
4-7664-2490-5
税込価格 2,750円
頁数・縦 279,11P 20cm

商品内容

要旨

漱石作品のなかには、謎の外国語、そして外国作品の引用句がちりばめられている。漱石はどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのか。ピーコック、ブラウニング、シェンキェヴィチ、ウィリアム・シャープなど、遺された蔵書を手がかりにして作品を読み解いていくと、絶望的な“孤独”という、漱石の“現代性”が見えてくる。

目次

第1章 漱石文庫をたずねて―蔵書は語る
第2章 英学から英文学へ―漱石の修業時代
第3章 奇人たちの饗宴―『吾輩は猫である』とピーコックの“談話小説”
第4章 ロンドンの異邦人たち―漱石・カーライル・シャープ
第5章 江藤淳『漱石とアーサー王伝説』の虚構と真実―死者を愛し続ける男の物語
第6章 『三四郎』とブラウニング―「ストレイシープ」と「ダーターフアブラ」をめぐって
第7章 “趣味の審判者”の系譜―ペトロニウスから代助まで
第8章 『行人』とヴァルター・カレ―共鳴する孤独

おすすめコメント

本書では、遺された蔵書の出所を突き止め、漱石がどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのかを明らかにする。

著者紹介

飛ヶ谷 美穂子 (ヒガヤ ミホコ)  
札幌市生まれ。近代文学研究者。日本比較文学会理事。慶應義塾大学文学部文学科国文学専攻卒業。同大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)