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養蚕と蚕神 近代産業に息づく民俗的想像力

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-7664-2644-1
4-7664-2644-4
税込価格 6,160円
頁数・縦 307,16P 22cm

商品内容

要旨

科学知と在来知・国家イデオロギーと民俗的想像力―。国家政策と女性たちの感情・感覚のせめぎ合いから、近代養蚕業の新たな姿を紡ぎ出す。

目次

養蚕と蚕神
1部 養蚕の国策近代産業化―蚕を巡る制度・科学・イデオロギー(在来知から科学知へ―蚕種生産を巡る知の体系
育てる技術の標準化と限界
近代養蚕農家への再編―製糸会社の台頭
宮中養蚕に見る国家イデオロギーと蚕)
2部 金色姫物語の近代―養蚕における民俗的想像力の諸相(蚕影信仰と金色姫
金色姫物語と女性たち
蚕を育てる感覚と想像力
金色姫と皇后―女性たちの金色姫から、国民の金色姫へ)
近代産業化と民俗的想像力

おすすめコメント

近代産業化と国家神道による信教の統制が図られた明治期にあって、なぜ養蚕業については農村での伝統的な家内制手工業が継続され、また「蚕神」という民俗的な信仰が維持されたのか? 歴史学・民俗学の知見、さらにはジェンダー的な視点も組み入れて、この問いに解を与える。

著者紹介

沢辺 満智子 (サワベ マチコ)  
1987年生まれ。2017年、一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻博士課程修了。博士(社会学)。学習院大学客員研究員、多摩美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)