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ヴァイマル文化の芸術と教育 バウハウス・シンボル生成・陶冶

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-7664-2661-8
4-7664-2661-4
税込価格 6,600円
頁数・縦 352,55P 22cm

商品内容

要旨

「モデルネの美的陶冶理論」を求めて。“芸術”はいかに人間を形成するか。古典的価値の崩壊、教育の大衆化に直面し、「現代」に要請される「新しい人間」の創造を目指したバウハウス。その思想と実践をつなぎ合わせ、ヴァイマル文化のなかに一つの“星座”を描き出す。

目次

序章 美的経験・芸術経験と陶冶(人間形成)
第1章 ヴァイマル・バウハウスの音楽教師ゲルトルート・グルーノウ―「アメリカ的なもの」と「インド的なもの」のあいだで
第2章 グルーノウ音楽教育の理論的背景―「音の響き」と「色彩」の感受としての美的経験
第3章 「シンボルの受胎」としての「共感覚」―ハンブルクのグルーノウ、ヴェルナー、カッシーラー
第4章 「あいだの世界」の心理学―ヴェルナー心理学を陶冶理論として読む
第5章 「あいだの世界」の探求者パウル・クレー
第6章 ヴァイマル共和国期美術教育の展開とその思想的背景―再現・表現・造形をめぐって
第7章 「あいだの世界」の美術教育―エルヴィン・ヘックマンの美術教育実践
第8章 モダニズム造形教育の行方―ガイストとエーアハルトの美術教育実践
終章 モデルネの美的陶冶理論

おすすめコメント

芸術は、人間の自己形成にいかに寄与しうるか。ヴァイマル共和国期の思想に着目し、「体験」と「感性」の教育を現代に問い直す。あらゆることがデジタル化され、記号が氾濫する時代に、道徳・情操教育に関して新たな視点を提供する。

著者紹介

眞壁 宏幹 (マカベ ヒロモト)  
慶應義塾大学文学部教授。専門分野はドイツ教育思想史、陶冶理論(人間形成論)。1989年慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻後期博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)