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市民の義務としての〈反乱〉 イギリス政治思想史におけるシティズンシップ論の系譜

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-7664-2682-3
4-7664-2682-7
税込価格 3,520円
頁数・縦 322,16P 20cm

商品内容

要旨

「反乱の義務」の論理。リベラル・デモクラシーは勝利したのか?「国家」と「市民」の政治思想をラディカルに問い続けたハロルド・ラスキを始めとする思想家たちの探究を綿密に検証する。

目次

序章 「歴史の終わり」?―市民に投与された催眠術
第1章 忠実な臣民と知的愛国者―T.H.グリーンの「抵抗の義務」論
第2章 自己統治のパラドックスを超えて―バーナード・ボザンケの「実在意志」論
第3章 調和へと進歩する歴史―L.T.ホブハウスの形而上学的国家論批判
第4章 思慮なき服従と反乱の義務―ハロルド・ラスキの多元的国家論
第5章 階級なき社会を目指して―ハロルド・ラスキの唯物史観批判
第6章 自発性を計画する―ハロルド・ラスキの「計画民主主義」論
終章 シティズンシップの終わるとき

おすすめコメント

グリーン、ボザンケ、ホブハウスといった日本ではあまりなじみのない思想家の国家論における「市民の義務」としての「抵抗・反抗」の概念の生成を、20世紀前半最大の政治思想家ハロルド・ラスキの議論につなげ、彼の政治学の可能性に新たな光を当てた意欲作。

著者紹介

梅澤 佑介 (ウメザワ ユウスケ)  
1987年、神奈川県に生まれる。2018年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。法学博士。現在、慶應義塾大学法学部・二松学舎大学国際政治経済学部・専修大学法学部・共立女子大学国際学部非常勤講師。専門分野は西洋政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)