アメリカの病 パンデミックが暴く自由と連帯の危機
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2021年1月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2715-8
(4-7664-2715-7) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 139,14P 19cm |
商品内容
要旨 |
本書は、肝疾患による敗血症のために生死の淵を彷徨う体験を経た著者が、パンデミック(コロナ禍)の感染者数、死者数とも世界一となっているアメリカの医療システムや公衆衛生の脆弱さ、人権問題、民主主義の衰退を衝く、病床からの緊急レポートである。著者はかろうじて生還するが、そこで体験したアメリカの医療システムの患者軽視や電子化の弊害、体を動かすこともままならないなかで感じた怒りや共感を病床日記に記す。そして、「自由」の真の意味での復活と個人の健康とのかかわり、孤独と連帯の相補についての考察を深め、オーストリアでの長男誕生とアメリカでの長女誕生の経験から両国の医療システムや子育てについての比較を記し、トランプを頂点とするアメリカの権威主義体制や医療の世界にも及んでいる経済寡占について具体的で鋭い批判を展開する。トランプが退場したいま、アメリカの医療体制はどこまで変わるのか。オバマケアの復活はなるのか。アメリカを蝕む真の「病」を明らかにする。 |
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目次 |
プロローグ 孤独と連帯 |
出版社・メーカーコメント
連日報道される通り、現在アメリカが世界で最もコロナウイルスによる犠牲者を出している。世界一の超大国にいったい何が起こっているのか? 歴史家であり、世界的なオピニオンリーダーであるスナイダー教授が、自身の病床の経験をもとに、アメリカ政府の対応や過度に商業主義的な医療ケアシステムを糾弾。そして、その背後にある「自由と連帯の危機」という真の病にふみこむ警告の書。