生体臓器移植の倫理 臓器をめぐる逡巡と規範
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2020年12月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2716-5
(4-7664-2716-5) |
税込価格 | 7,150円 |
頁数・縦 | 259,30P 22cm |
商品内容
要旨 |
日本最多の臓器移植医療は一貫して生体臓器移植であり、今後さらに拡大する見込みである。しかしながら、脳死下・心停止下からの移植は臓器移植法で法制化されているのに対し、生体臓器移植に関する法律はなく、また生命倫理学からの成果も限定的なものに留まっている。本書は、哲学・倫理学分野の視座から分析を加えることで、「ドナーに危害を加える行為」である生体臓器移植における課題を解き明かし、その倫理的要件を提示する。切迫する医療現場に寄り添い、逡巡と規範を丁寧に析出する力作。 |
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目次 |
第1章 生体臓器移植はどのように研究されてきたか |
出版社・メーカーコメント
死下移植・心停止下移植の件数と比べ、圧倒的多数でありながらも、いまだ十分な議論がなされていない生体臓器移植。医療関係者と患者、双方の声を聴き、生体臓器移植が倫理的に許容されるための要件について、現象学的身体論や他者論の知見を交えながら明らかにする意欲作。