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蒋介石の戦時外交と戦後構想 1941−1971年

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-7664-2730-1
4-7664-2730-0
税込価格 7,480円
頁数・縦 477,6P 22cm

商品内容

要旨

戦後国際秩序への関与と反帝国主義の相剋。失地回復、不平等条約の撤廃、アジア諸民族の独立を掲げつつ、米英ソに依存し、国連構想および戦後日本との和解を模索した蒋介石。「日記」など一次資料を駆使し、未完に終わった「革命」の軌跡をたどる。

目次

革命と戦争の世紀における蒋介石
第1部 戦時外交と戦後構想(太平洋戦争勃発以前の外交戦略
一九四二年のインド訪問―中華思想、反帝国主義、アジア意識の吐露
太平洋戦争前期における戦後構想―一九四一‐一九四三年
国連の成立と国際的地位の向上―ダンバートン・オークスからサンフランシスコへ)
第2部 戦後処理と日中、米中関係(戦後初期の対日講和構想(一)―対日講和条約審議委員会
戦後初期の対日講和構想(二)―三つの講和条約草案
戦後初期における対日関係の模索―一九四八年の張群の日本訪問
「中国白書」の衝撃と米中関係の動揺)
第3部 継続革命論と正統性の争い(第三期国民革命の中心理論の構築
「二つの中国」問題と国連代表権―アフリカを舞台として)
革命理念から戦後構想へ―模索とその限界

出版社・メーカーコメント

国家の統一と独立を目指した蒋介石。本書では?介石の戦中から戦後にかけての外交戦略を一次資料によって深く分析することで、彼の国家構想を再検討する。第二次世界大戦および戦後中台関係を、共産党とは異なる視点からあらたに読み解く一冊。

著者紹介

段 瑞聡 (ダン ズイソウ)  
慶應義塾大学商学部教授。1967年生まれ。中国・内蒙古大学外国語学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:中国政治史、戦後日中関係、蒋介石研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)