韓国「建国」の起源を探る 三・一独立運動とナショナリズムの変遷
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2021年12月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2785-1
(4-7664-2785-8) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 288,7P 19cm |
商品内容
要旨 |
三・一独立運動とは、一九一九年三月一日に日本の植民地支配からの「解放」を目指した朝鮮人らが起こした示威運動である。文在寅政権は、この運動の歴史的評価をさらに高め、一九一九年を「民主主義国家・韓国」の「建国」年と位置づける言説を浸透させようとしている。右派左派の衝突が激化し、歴史解釈自体が政治化するなかで、本書はあらためて三・一独立運動を中心とする独立運動史を、世界史の視点から復元する。「建国」問題の核心・大韓民国臨時政府の樹立、第一次世界大戦において提唱された「民族自決」の影響、日本・中国・米欧・ロシアを舞台にグローバル化していく過程、北朝鮮を生み出した社会主義の可能性と南北分断に着目しつつ、独立運動をダイナミックに描くことで、分裂する歴史認識の溝を埋め、未来への新たな展望を拓こうとする。 |
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目次 |
序章 三・一革命―独立運動と変容する韓国ナショナリズム |
出版社・メーカーコメント
三・一独立運動は、なぜ・どのような経緯で起こり、その後の独立運動にいかなる影響を与えたのか? 歴史資料に基づきながら、世界史の枠組みの中でその全貌を捉え直し、現在の韓国を理解するための思考の補助線を提供する。