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思考を鍛えるライティング教育 書く・読む・対話する・探究する力を育む

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-7664-2830-8
4-7664-2830-7
税込価格 2,750円
頁数・縦 286P 21cm

商品内容

要旨

「レポート・論文指導」に使える豊富な事例。大学・高校・中学での「探究学習」に役立つ。「書くこと」に必須の「考える」「読む」「対話する」力を育む授業例と教材を多数取り上げている。初年次「アカデミック・ライティング」、高校「探究科目」に対応。大学ライティングセンターによる質の高い支援事例を紹介。中高大〜社会との接続まで、長いスパンで学びを支援している。

目次

第1部 「考える・書く・読む・対話する力」を鍛えるライティング教育(初年次必修文章表現科目の成果と課題―授業設計者のための材料として
書くために必要な読解力を鍛える―初年次科目「思考技術基礎」とライティング
論理的に書く力を育成する思考ツール―留学生クラスにおける実践
リーディング学習と接続する―ライティング教育
フォンランドの読む習慣と考えて書く力―教師へのインタビュー調査と授業観察から)
第2部 高大接続〜大社接続に資するライティング教育(中等教育における探究学習はいかに大学での学習に接続したか―慶應SFC中高における主体的・対話的な授業と考えて書く力の醸成
探究学習へと誘う大学でのライティング教育―批判的思考力・論理的表現力の育成と教養の涵養
レポート課題を分類する
高校・大学・仕事におけるレポートライティング経験の職場における経験学習に対する連鎖構造)
第3部 正課と正課外教育をつなぐライティングセンター(文章力向上を多面的に支える創価大学ライティングセンター
継続的な利用が自ら書く力を育てる青山学院大学ライティングセンター
正課と正課外の連環を目指した関西大学のタイティングセンター
指導と研究を行う早稲田大学ライティング・センター)
第4部 思考を鍛えるライティング教育の未来(「学術日本語」は分野を横断するか―理系の作文技術と英語に関する一考察
21世紀型能力とライティング教育の未来)

出版社・メーカーコメント

学生の「書く力」を育成するライティング支援は、初年次教育やキャリア教育の枠を超え、大学教育全般に関わる課題として認識されつつある。本書は、教育心理学や教育工学といった多分野の研究者が集結し、ライティング支援の教材や教授法を検証するとともに、全国の大学で多様な試みが進むライティングセンターの事例などを豊富に紹介。さらには、大学入試改革にも影響する高大接続、そして卒業後のキャリアを見据えた大社接続までを視野に入れ、ライティング能力の可能性を考える。

著者紹介

井下 千以子 (イノシタ チイコ)  
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科非常勤講師。日本女子大学大学院人間発達学専攻修了。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)