神経症的な美しさ アウトサイダーがみた日本
出版社名 | 慶應義塾大学出版会 |
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出版年月 | 2022年12月 |
ISBNコード |
978-4-7664-2856-8
(4-7664-2856-0) |
税込価格 | 4,180円 |
頁数・縦 | 411P 21cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「資本主義」という長年世界を支配してきた社会システムの限界が指摘され、「ポスト資本主義」が模索され始めている。実は、そのモデルに、課題先進国と言われる日本がなり得るのではないか、という説があるようだ。それは日本文化の特質、「日本的なるもの」に由来するというが、どのような議論なのだろうか。本書では、禅や民芸から、現代のオタク文化まで、広範囲な日本における文化事象を分析。日本人ないし外国人研究者や思想家による「日本論」「日本人論」を引用しながら、「日本的なるもの」の本質と、そこから世界が学べること、未来への可能性などを探っている。日本文化には「虚空」があり、キリスト教のような普遍の倫理的「軸」が存在しない。また、過去から現在、現在から未来といった「前進する時間」ではなく、「永遠の現在」を日本人は生きているのだという。著者は米国人の詩人、小説家、エッセイスト、社会批評家、文化史家。これまでに17冊の単行本、150本近くの論文を発表しており、ヨーロッパ、北アメリカ、メキシコの様々な大学で教鞭を取る。著書に『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』(柴田元幸訳、文藝春秋、2019年)などがある。 |
商品内容
要旨 |
日本はポスト資本主義のモデルになりうるか?脱領域的思想家バーマンによる“日本的なるもの”の可能性を問う。 |
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目次 |
序章 別の仕方で考えること |
出版社・メーカーコメント
▲アメリカとの葛藤のなかで進んできた日本近代。その功罪の原因を探究する。▲アメリカ型の拡張主義的な資本主義の限界を越える「ポスト資本主義」のモデルに日本はなりうるか?禅、民芸、京都学派、アート、オタク文化など、広範囲にわたる文化事象を参照しながら、日本人の精神史をアメリカとの接触の中でどう変容してきたかをたどり、〈日本的なるもの〉の可能性を精査する。『デカルトからベイトソンへ』の思想家が贈る骨太の日本人論。