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杉浦康平と写植の時代 光学技術と日本語のデザイン

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-7664-2880-3
4-7664-2880-3
税込価格 4,400円
頁数・縦 481P 22cm

商品内容

文学賞情報

2023年 第45回 日本出版学会賞受賞
2023年 第45回 サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

要旨

戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。彼は写植という新たな技術といかに向きあい、日本語のデザインといかに格闘したのか。杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。

目次

ある解体
杉浦デザインの誕生と写植の革命(1956‐1964)
杉浦タイポグラフィの躍進とカタカナ化する世界(1964‐1978)
写植の起源 石井茂吉と森澤信夫1(1923‐1933)
写植の起源 石井茂吉と森澤信夫2(1933‐1945)
写植と杉浦デザインの深化 石井裕子と中垣信夫(1946‐1972)
ブックデザイナーという発明 杉浦康平と和田誠(1956‐1969)
新書体の時代 中村征宏と写研(1969‐2001)
宇宙としてのブックデザイン 杉浦康平と戸田ツトム(1979‐1987)
「組版」の文化圏 電算写植とCTS(1960‐1987)
写植の終焉と書物の最後の光芒(1987−2001)
星の本

出版社・メーカーコメント

戦後日本のブックデザインの世界を牽引したデザイナー・杉浦康平。彼は写植という新たな技術といかに向きあい、日本語のデザインといかに格闘したのか。杉浦康平本人や杉浦事務所の歴代スタッフ、印刷技術者など様々な人物へのオーラルヒストリー調査や当時の原資料から、杉浦が日本語のレイアウトデザイン・ブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。

著者紹介

阿部 卓也 (アベ タクヤ)  
愛知淑徳大学表現学部メディアプロデュース専攻准教授、デザイナー。1978年生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程単位取得満期退学。専門は、デザイン論、メディア論、記号論。ポンピドゥーセンター・リサーチ&イノベーション研究所(フランス)招聘研究員、東京大学大学院情報学環特任講師を経て、2017年より現職。論文「漢字デザインの形態論」で第4回竹尾賞優秀賞受賞。『杉浦康平と写植の時代―光学技術と日本語のデザイン』の元となった論文で第15回立命館白川静記念東洋文字文化賞教育普及賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)