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近代国際秩序形成と法 普遍化と地域化のはざまで

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-7664-2898-8
4-7664-2898-6
税込価格 6,050円
頁数・縦 302P 22cm

商品内容

要旨

「国際法の普遍化過程」を再考し「欧州中心主義」を問い直す。

目次

第1部 近代国際法の普遍化の実相―地域の包摂(戦間期東アジアにおける国際法研究の諸段階―日本・中国・朝鮮半島・台湾・ベトナムで出版された著作を中心に
一九世紀国際法における「承認」と「文明」―東アジア諸国による「受容」をめぐる覚え書き
一八世紀後半から一九世紀初頭のインドにおける割譲条約の実像―インド領通行権事件(国際司法裁判所)判決を手がかりに
国際法における低潮標の利用の始まりとその普遍化
一九世紀国際法規範の普遍化の実相―米国と「外国人遺産取得権」の関係を題材として)
第2部 近代国際法の普遍化と地域的偏差―普遍化に内在する地域化(伝統的東アジア秩序下における「領土」―「版図」概念の活用とその近代的変形を中心に
近代国際法学の形成における「ドイツ国際法」論の位相―ライン同盟期の国家結合論を素材として
一九世紀エジプトの知識人による国際法の使用―ムスタファ・カーミルのスーダン協定批判を題材に
トマス・ベイティが果たした役割―不戦条約や戦争に対する見解の変化に着目して
いわゆる「サン・ステファノ条約」再考―国際法上の抗議における実効性の担保)

出版社・メーカーコメント

欧州地域秩序の拡大によってもたらされた近代的な国際秩序の形成過程に、疑う余地は本当にないのだろうか? 本書では、「東アジア」・「インド」・「エジプト」等における国際法受容の過程において、各地域の独自性が存在していたのではないかという問題意識のもと、歴史的アプローチを用いて国際法の形成過程・国際法の本質を問い直す論考を集成する。

著者紹介

明石 欽司 (アカシ キンジ)  
九州大学大学院法学研究院教授。法学博士(ユトレヒト大学)。1958年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、同博士課程中退
韓 相熙 (ハン サンヒー)  
九州大学大学院法学研究院教授。法学博士(慶應義塾大学)、政治学博士(北京大学)。1962年生まれ。高麗大学文科大学卒業(仏文学)、同大学法科大学修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了、北京大学国際関係学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)