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学校に行かない子どもの社会史 不登校とフリースクールの源流

出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-7664-2995-4
4-7664-2995-8
税込価格 3,960円
頁数・縦 224,21P 22cm

商品内容

要旨

“学校ぎらい”“登校拒否”“不登校”―。「学校に行かない子ども」という問題は、どのように生まれたのか。そして学校に行かないことへの文部省の認識が、個人の「性格的なもの」から「誰にも起こりうるもの」へと大きく転換していった過程はどのようなものだったのか。多様な人びとの「声」から再構成する。「学校に行かない子ども」へのまなざしの変遷。

目次

第1部 学校に行かない子どもの問題化と学校外における諸対応―日本児童精神医学会と学校外の学びの場に着目して(学校に行かない子どもの研究と専門的対応の開始―一九六〇年代を中心に
教育問題の顕在化と学校外の学びの場の成立―一九七〇年代を中心に
子どもの人権侵害と新しい教育の希求―一九八〇年代を中心に)
第2部 学校に行かない子どもに関する認識と対応の変容過程―奥地圭子たちの活動に着目して(学校に行かない子どもに関する新たな認識の生成―渡辺位と奥地圭子を中心に
「母親教師」としての奥地圭子―教育雑誌『ひと』における記述に着目して
学校に行かない子どもの治療をめぐる論争―稲村博と奥地圭子を中心に
学校に行かない子どもに関する行政の認識と対応の変容―実態調査と有識者会議を中心に)
付論 学校外の学びの場への通学定期券制度の準用過程―フリースクールと行政の関係性に着目して

著者紹介

田中 佑弥 (タナカ ユウヤ)  
頌栄短期大学教員。1982年生まれ。大阪市出身。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程修了、修士(学術)。武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士後期課程修了、博士(臨床教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)