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フーコー 知と権力 新装版

現代思想の冒険者たちSelect

出版社名 講談社
出版年月 2003年6月
ISBNコード 978-4-06-274353-2
4-06-274353-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 341P 19cm

商品内容

要旨

「権力」とは“支配―被支配”という二項図式ではたらくのではなく、たえずどこででも生産されるものである。日常のなかに浸透し人々をひそかに動かす「知」の様式にむけられたフーコーの視線は、近代の自己規律的理性が、自発的に権力に服従するという逆説を明らかにする。それは「知」に内在する「権力」の働きの解明であると同時に、近代理性への根本的反省をうながしている。

目次

序章 その死から
第1章 高等師範学校生・フーコー
第2章 北の街へ―フーコーの「さすらい」
第3章 『狂気の歴史』―精神医学の考古学
第4章 「人間」概念の解体―人間科学の考古学に向けて
第5章 政治の渦のなかへ―チュニスからヴァンセンヌへ
第6章 「管理」のまなざし―『監視と処罰―監獄の誕生』とその背景
第7章 「性」と「権力」の迷路―フーコーの最後の苦闘

出版社
商品紹介

近代の人間中心主義に疑問を呈し、構造論的手法で歴史を分折したフーコー。自己規律的理性が自発的に権力に服従するという逆説は、近代への根本的な反省を促した

出版社・メーカーコメント

日常に浸透し人間を拘束する権力の源を探る近代の人間中心主義に疑問を呈し、構造論的手法で歴史を分折したフーコー。自己規律的理性が自発的に権力に服従するという逆説は、近代への根本的な反省を促した

著者紹介

桜井 哲夫 (サクライ テツオ)  
1949年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は社会学。東京経済大学助教授を経て、現在は教授。近・現代の歴史や思想・文化をめぐり活発な評論活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)