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ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ

講談社学術文庫 2329

出版社名 講談社
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-06-292329-3
4-06-292329-7
税込価格 1,056円
頁数・縦 283P 15cm

商品内容

要旨

キリスト教世界で「裏切り者」「密告者」の汚名を一身に受けてきたユダ。イエスへの裏切りという「負の遺産」はどう読み解くべきなのか。原始キリスト教におけるユダ像の変容を正典四福音書と『ユダの福音書』に追い、初期カトリシズムとの関係から正統的教会にとってのユダと「歴史のユダ」に迫る。イエスの十字架によっても救われない者とは誰か。

目次

1 原始キリスト教とユダ(イスカリオテのユダ―名称の由来とその意味
イエスとの再会―マルコ福音書のユダ
銀貨三十枚の値打ち―マタイ福音書のユダ
裏切りと神の計画―ルカ文書のユダ
盗人にして悪魔―ヨハネ福音書のユダ)
2 使徒教父文書・新約聖書外典と『ユダの福音書』のユダ(正統と異端の境―使徒教父文書と新約聖書外典のユダ
十三番目のダイモーン―『ユダの福音書』読解)
3 ユダとは誰か(歴史の中のユダ)

著者紹介

荒井 献 (アライ ササグ)  
1930年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学博士課程修了。神学博士(エルランゲン大学)。東京大学・恵泉女学園大学名誉教授。日本学士院会員。専攻は新約聖書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)