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漂砂のうたう

出版社名 集英社
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-08-771373-2
4-08-771373-3
税込価格 1,870円
頁数・縦 297P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 最近の受賞作品でおもしろさ最高

    明治初期の遊郭で働く、落ちぶれた元武士が主人公。出だしは、今井今朝子風の遊郭案内かと思っていましたが、話が進むに従って、ドンドン引き込まれます。ミステリーとしても予想外の落ちがあります。最後まで読むと胸があたたかくなり、元気が出ます。

    (2011年2月27日)

  • 漂砂のうたう

    注目の直木賞受賞作!舞台は明治が始まったばかりの東京根津の遊郭。臨場感たっぷりに、元武士、遊女、噺家の弟子など、魅力的なキャラクターが物語をにぎやかに、そしてテンポよく進めていく。連作小説「茗荷谷の猫」で不思議な世界を放った木内作品で注目した本読み諸氏も、この作品でトドメをさされた気になるほどに、木内昇の真骨頂が間違いなくここに見てとれる。この一冊で、時代小説に踏み込んでしまうきっかけになる読者も多いはず。それほどに読む値する太鼓判の一冊だ。

    (2011年2月8日)

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商品内容

文学賞情報

2010年 第144回 直木賞受賞

要旨

谷底から見上げた「明治維新」。明治10年。時代から取り残され、根津遊廓に巣食う男と女の身に降りそそぐのは、絶望の雨か、かすかな希望の光か。『茗荷谷の猫』で大注目の新鋭が放つ、傑作長編小説。

出版社
商品紹介

御一新から10年。御家人の次男坊・定九郎は、出自を隠し根津遊郭で働いている。花魁、遣手、男衆…谷底で生きる男と女を描く。

出版社・メーカーコメント

●第144回直木賞受賞作● 明治10年。根津遊廓に生きた人々を描く長編 ご一新から十年。御家人の次男坊だった定九郎は、出自を隠し根津遊郭で働いている。花魁、遣手、男衆たち…変わりゆく時代に翻弄されながら、谷底で生きる男と女を描く長編小説。

著者紹介

木内 昇 (キウチ ノボリ)  
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て独立。インタビュー誌『Spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。2009年第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)