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攻防から読み解く「土」と「石垣」の城郭

じっぴコンパクト新書 370

出版社名 実業之日本社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-408-33888-0
4-408-33888-5
税込価格 1,078円
頁数・縦 192P 18cm

商品内容

要旨

戦国期から江戸初期にかけて、全国各地で築かれた数千とも数万ともいわれる城。地形的制約と闘いながら知恵を絞って編み出された土塁や空堀、虎口、土橋、石垣。生き馬の目を抜く戦国時代において磨かれた築城技術は、それぞれの地域や武家によって、持つ目的によっても異なっていた。その城をいかに守ろうとしたのか、攻めるならどこが弱点なのか。各城の軍事施設としての構造的特徴を読み解くことで、それらが浮かび上がってくる。

目次

巻頭対談 西股総生×乃至政彦―日本一の堅城はどこだ?構造と実戦の結果から探る
第1章 「土」と「石垣」の城の基礎知識(土の城の時代にも石垣はあった 石垣はどうして造られた?
山城は意外と低い場所にある?高低差を活かした障害と眺望 ほか)
第2章 実戦分析から見えてくる堅い城・脆い城(小谷城・長谷堂城―「落城したか否か」の史実のみではその城の真の実力は見抜けない?
七尾城・月山富田城・吉田郡山城―山全体を要塞化した巨城の城内に施された二重三重の仕掛け ほか)
第3章 名城もし戦わば…その強さを徹底検証(安土城―「見せる」だけの城ではなかった天下人・信長の最高傑作の実力は?
竹田城―雲海に浮かぶ“天空の高石垣”は実戦には有効だったのか? ほか)
第4章 セオリーに反するナゾだらけのレア城(高取城―小藩にはあまりに大規模な城には幕府のある思惑が隠されていた?
城井谷城―表も裏も天然の門が立ちはだかるこじ開けるのは至難の“谷の城” ほか)