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超空母出撃 3

Joy novels simulation

出版社名 有楽出版社
出版年月 2005年12月
ISBNコード 978-4-408-60350-6
4-408-60350-3
税込価格 933円
頁数・縦 205P 18cm
シリーズ名 超空母出撃

商品内容

要旨

「飛行長、連山2機には高高度爆撃ではなく、4000メートル以下で肉薄攻撃させてくれ」山口が命じる。矢部中佐はためらった。「4000メートル以下の肉薄攻撃でありますか。それでは連山の持ち味が出せません。対空砲火で落とされる危険大でありますが」「それを承知の上でいっとるのだ、敵にはわが土佐級の空母が4隻もおる。これをなんとしても減らさにゃならん。連山であればそれができる」つまるところ山口は、連山2機に、なるべく多くの大型空母と刺し違えろといっているのである。矢部中佐は苦渋の表情を浮かべた。部下たちに死ねというのはつらい。「…分かりました。ただちに申し伝えます」「うむ、よろしく頼む」山口はそういっただけだったが、その表情もさすがに重かった。

著者紹介

田中 光二 (タナカ コウジ)  
昭和16年2月14日、京城生まれ。早稲田大学第二文学部卒。『黄金の罠』で第1回吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)