反世界大戦−覇竜の剣 書下ろし架空戦記
JOY NOVELS SIMULATION
出版社名 | 有楽出版社 |
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出版年月 | 2008年11月 |
ISBNコード |
978-4-408-60521-0
(4-408-60521-2) |
税込価格 | 943円 |
頁数・縦 | 197P 18cm |
シリーズ名 | 反世界大戦−覇竜の剣 |
商品内容
要旨 |
1941年12月8日午前6時45分―「なんだ、あれは?」千葉県犬吠崎東方200海里の太平洋上で、索敵活動に従事していた1隻の哨戒艇の乗組員が、東の水平線上に、北から南に向かって流れる多数の黒煙を発見した。空は雲に覆われていたが、10分ほど前に水平線の向こうに昇った朝日の陽光が、透けて見えている。その白い光を背景に、たしかに何本もの黒煙が、風に乗って流れていた。哨戒艇に乗り込んでいた海軍の特務士官が、操舵室から顔を突き出して、目に双眼鏡を当てた。「うあっ!」若い特務士官は、双眼鏡のレンズ越しに見えた多数の艦影に、悲鳴のような甲高い声をあげた。複雑な形の艦橋を持つ艦影は、戦艦か巡洋艦のものだ。駆逐艦も混じっている。上部がたいらな大型艦の艦影も見えた。まちがいない、あれは空母だ。―日本海軍の艦隊か?―ちがう!特務士官は自問自答した。戦艦と巡洋艦の艦橋のシルエットが、日本海軍のものとは異なっていた。双眼鏡のなかに見えているのは、まぎれもなくアメリカ海軍の空母を主力とした機動部隊であった―。 |
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