• 本

三国志曼荼羅

岩波現代文庫 文芸 119

出版社名 岩波書店
出版年月 2007年5月
ISBNコード 978-4-00-602119-1
4-00-602119-4
税込価格 1,100円
頁数・縦 323P 15cm

商品内容

要旨

なぜ諸葛孔明は日本人に愛されるか。三国時代の特質を踏まえ、劉備・曹操・周瑜らの人間像と『三国志演義』の作品世界の特質とをいかに読み解くべきか。正史『三国志』に精通し『三国志演義』の個人全訳でも著名な著者が、千数百年の歳月に育まれた比類なき物語世界の醍醐味と魅惑的な登場人物について、縦横無尽に描き出した快著。

目次

第1部(三国志の英雄たち―曹操と劉備
三国の組織構造
曹操と清流派―もう一つの三国志
曹操をとりまく女性たち
三国時代の詩人たち―曹操・曹丕・曹植
曹操姦雄伝説の形成
魏の諸葛一族)
第2部(周瑜伝
諸葛孔明
蜀の五虎将軍
関羽の部将
諸葛亮はなぜ蜀を選んだのか)
第3部(陳寿の「仕掛け」
民衆世界の三国志
湖南文山『通俗三国志』
日本人と諸葛亮
私にとっての『三国志』
乱世の群像―三国志の人々
三国志世界の末裔たち
三国志の美将たち―『三国志』から『三国志演義』へ)

著者紹介

井波 律子 (イナミ リツコ)  
1944年生まれ。国際日本文化研究センター教授。専攻=中国文学。京都大学大学院博士課程修了。金沢大学教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)