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復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に

角川新書 K−75

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-04-082061-3
4-04-082061-4
税込価格 880円
頁数・縦 312P 18cm

商品内容

要旨

「社会主義は死んだ」―そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争か恐慌か?過剰資本は国家に選択を迫る。私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。

目次

はじめに―資本主義の超克を「急ぎつつ、待つ」
第1章 変質かる国家
第2章 マルクスと宗教性
第3章 社会主義はなぜ失敗したのか
第4章 『資本論』を読む
第5章 マルクスの可能性
おわりに―排除の世界をつくらない。その可能性

おすすめコメント

「一人の悪しき人格者によって、国家はその品格をものの見事にねじ曲げられる」 戦争か恐慌か? 過剰資本は国家に選択を迫る。私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。佐藤優がマルクス研究の第一人者に直撃!! 「社会主義は死んだ」――そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争、恐慌、専政、衆愚政、貧困、ナショナリズム。近代(モダン)の問題は、現在進行形で私たちの眼前にあるのだ――。今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する。「この対論はよく噛み合っている。その理由は、二人とも、現下の日本と世界を何とか変えなくてはいけないと思っているからだ」(佐藤優「はじめに」より) 「今や資本主義は資本蓄積の限界という状態に次第に到達しつつあります。(中略)地上の世界の掟は、生産と再生産の繰り返し、大地や労働への尊厳、そして平等な分配と脱成長的世界を要求しています」(的場昭弘「おわりに」より)

著者紹介

的場 昭弘 (マトバ アキヒロ)  
1952年、宮崎県生まれ。神奈川大学経済学部定員外教授。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士
佐藤 優 (サトウ マサル)  
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以後東京拘置所に512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。作家に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)