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忖度社会ニッポン

角川新書 K−176

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-04-082194-8
4-04-082194-7
税込価格 880円
頁数・縦 198P 18cm

商品内容

要旨

「森友・加計」学園問題で話題になった忖度は、相手の意向を推し量り、先回りして満たそうとすることである。忖度する人の胸中には、自己保身欲求や喪失不安、承認欲求や何らかの見返りへの期待などが潜んでいる。忖度がはびこる日本社会の根底に横たわる構造的問題をあぶり出す。

目次

第1章 忖度社会(忖度とは何か
森友学園をめぐる忖度 ほか)
第2章 なぜ忖度するのか(自己防衛
忖度しても報われないことも ほか)
第3章 なぜ日本では忖度がはびこるのか(同調圧力
全会一致を強要する同調圧力 ほか)
第4章 なぜ忖度はなくならないのか(「世間」を気にする日本人
「実質的な裏の人間関係」としての「世間」 ほか)
第5章 対処法(「察する」ことが大切な日本社会
「空気」を読むことが一層求められる現代 ほか)

おすすめコメント

なぜエリートほど自己保身に走るのか。“暗黙の空気”に縛られる人の真実 忖度とは相手の意向を推し量り、先回りして満たそうとすること。胸中には自己保身や喪失不安、承認欲求や何らかの見返りへの期待などが潜んでいる。忖度がはびこる日本社会の根底に横たわる構造的問題をあぶり出す。

著者紹介

片田 珠美 (カタダ タマミ)  
広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学でラカン派の精神分析を学び、DEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)