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松本連隊の最後

角川新書 K−391

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-04-082406-2
4-04-082406-7
税込価格 1,430円
頁数・縦 453P 18cm

商品内容

要旨

太平洋戦争末期、1944(昭和19)年2月に松本百五十連隊は太平洋の日本海軍最大の根拠地、トラック島に上陸した。本書は松本を出営し、島まで辛くもたどりつき、そこで敗戦をむかえる翌45年8月までの戦記である。水死、病死、栄養失調死、そして餓死…。生き残りの兵士たちに徹底取材し、克明にして膨大なメモによってまとめられた無名兵士たちの哀史。『あゝ野麦峠』の著者が遺した戦記文学の傑作!

目次

固い軍靴の響きを残して
軍靴の遠ざかった橋の上を青白い流れ星二つ
アルプス連山よさようなら
霧氷の枯野に立つ親子
焦燥する広島の船舶司令部
すみやかに宇品に集結せよ
得意絶頂の大東亜国民会議
木曾路を下る軍用列車
めっきり船の少なくなった宇品港
下駄ばき兵もいた宇品港〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

『あゝ野麦峠』著者が遺した、戦記ノンフィクションの一大傑作が甦る!太平洋戦争末期、松本百五十連隊は出営した。魚雷による輸送船の沈没に強度の栄養失調、そして難病……。生存者に徹底取材し、克明にして膨大なメモからまとめられた無名兵士たちの哀史。末端から見た戦争の実態!

著者紹介

山本 茂実 (ヤマモト シゲミ)  
大正6年‐平成10年(1917‐1998)。長野県松本市に生まれる。農家の長男として農業に従事する傍ら、松本青年学校に通う。その後、現役兵として近衛歩兵第三連隊に入営、軍隊生活・闘病生活など合わせ8年間を送り、傷痍軍人として終戦を迎える。戦後上京して早稲田大学文学部哲学科に学ぶ。昭和23年(1948)『生き抜く悩み 哲学随想録』を出版し、同年末より同志と共に葦会を組織し、雑誌「葦」「小説 葦」、総合雑誌「潮」などを創刊、各編集長をつとめる(約15年間)。その後、作家として執筆生活に専念。昭和43年(1968)『あヽ野麦峠ある製糸工女哀史』を発表、250万部超のロングセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)