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後期日中戦争華北戦線 太平洋戦争下の中国戦線 2

角川新書 K−449

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-04-082433-8
4-04-082433-4
税込価格 1,056円
頁数・縦 301P 18cm

商品内容

要旨

1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていた。37年の盧溝橋事件、南京事件等は知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態は全くと言ってよいほど知られていない。前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く!!空白の戦史を埋める新たな日中戦争史。

目次

序章 「後期日中戦争」前の華北戦線
第1章 八路軍との容赦なき戦い―河北省
第2章 「戦争犯罪」の戦場―山東省
第3章 災害との戦い―河南省
第4章 「鬼」と「鬼」との化かしあい―山西省
第5章 終わらない「後期日中戦争」

出版社・メーカーコメント

1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていたーー。37年の盧溝橋事件、南京事件などは知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態はまったくと言ってよいほど知られていない。前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く。空白の戦史を気鋭の中国史研究者が埋める、新たな日中戦争史。中国戦線は世界戦争と連動する戦場であった!○北支那方面軍・傀儡軍vs八路軍(中国共産党軍)の河北省。失敗に終わった包囲、冀中作戦○三光作戦の戦場、山東省。毒ガスの魯中作戦、細菌兵器の魯西作戦○国府軍(国民革命軍)による黄河決壊。干魃、蝗害、悪政の生き地獄となった河南省。泥濘の潁水作戦○失敗に終わった「山西王」閻錫山への秘密工作と、八路軍に大惨敗を喫した田家会の戦い○一号作戦(大陸打通作戦)と、その後の八路軍の猛反攻 結局、日本軍は華北民衆を味方にできなかった■日本軍は地下道に毒ガスをばらまいた■日本軍の組織的限界点で起きた館陶事件■勝利のための「犠牲」か、人民のための「犠牲」か■日本軍にだまされた「蟻の兵隊」■残留兵は一般引揚者にされ、日本人が見捨てた【目次】はじめに序章 「後期日中戦争」前の華北戦線第一章 八路軍との容赦なき戦い−−河北省第二章 戦争犯罪の戦場−−山東省第三章 災害との戦い−−河南省第四章 「鬼」と「鬼」との化かしあい−−山西省第五章 終わらない「後期日中戦争」おわりに本書関連年表参考文献一覧

著者紹介

広中 一成 (ヒロナカ イッセイ)  
1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知学院大学文学部歴史学科准教授。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)