公営競技史 競馬・競輪・オートレース・ボートレース
角川新書 K−428
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2023年8月 |
ISBNコード |
978-4-04-082469-7
(4-04-082469-5) |
税込価格 | 1,100円 |
頁数・縦 | 316P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 競馬・競輪・オートレース・ボートレースといった娯楽には縁がないと思っている人も多いだろう。しかし実は、これらは「公営競技」で、売上は社会の様々な分野の補助事業に支出されており、誰にでも関係がある話だ。ではなぜ、日本では公営のギャンブルが定着しているのだろうか。本書は、競馬のほか、世界でも稀有な競輪・オートレース・ボートレースという計4つの日本の「公営競技」の歴史を前史にまでさかのぼり、誕生の理由、高度経済成長期の発展、バブル経済崩壊後の縮小、直近の活況に至るまで詳細にたどっている。戦後の混乱期に、産業振興に資するとして始まった公営競技は、国が豊かになるとともに役割を変化させ、大衆娯楽や地域の雇用を生み出すものとして受け入れられてきた。さらに、IT企業の参入によって、直近の売上額はバブル期に匹敵、あるいは上回るほどにまで拡大しているという。著者は、北海学園大学経済学部地域経済学科教授。博士(農学)。専門は農業経済学、環境経済論、公営競技論。1999年より公営競技の研究を開始し、2001~03年に北海道地方競馬運営委員会委員、2022年より、競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKA評議員。 |
商品内容
要旨 |
世界に類をみない独自のギャンブル産業はいかに生まれ、存続したのか。戦後、復興と地方財政の健全化を目的に公営競技は誕生した。高度経済成長期やバブル期には爆発的に売上が拡大するも、多くの社会問題を引き起こし、幾度も危機を迎える。さらに低迷期を経たが、7兆5000億円市場に再生した。各競技の前史からV字回復の要因、今後の課題までを、地域経済の関わりから研究してきた第一人者が分析する。 |
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目次 |
序章 活況に沸く公営競技界 |
出版社・メーカーコメント
「迷惑施設」から「テーマパーク」へ。コロナ禍を経て、娯楽業界で唯一の売上増、活況に沸く公営競技。かつて「ギャンブル公害」と呼ばれ存続危機にあった産業が7兆五千億円市場に。時代に合わせて変貌を遂げた巨大産業の変遷を、経済学者が分析する。