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イランの地下世界

角川新書 K−453

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-04-082476-5
4-04-082476-8
税込価格 1,056円
頁数・縦 290P 18cm

商品内容

要旨

イスラムへの無関心、棄教・改宗が進んでいる?国民の関心はいかに国から逃げるか!?イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その情報は、日本では極めて少ない。違法・タブーとされる麻薬や酒に留まらず、体制の欺瞞を暴きつつ、庶民のリアルな生存政略と広大な地下世界を描く類書なき一冊。

目次

第1章 ベールというカラクリ―貞節、政治化、「イスラム・ヤクザ」
第2章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」―キリスト教、神秘主義、古代礼賛
第3章 終わりなきタブーとの闘い―薬物、酒、自由恋愛、美容整形
第4章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本―王政復古、反米、反中、親日
第5章 イラン人の頭の中―謙遜、メンツ、嫉妬心
第6章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか―小さな独裁者、コネ、歪んだ義理人情

出版社・メーカーコメント

「本当に目から鱗が落ちまくり。このイラン観は唯一無二だ」高野秀行氏、熱烈推薦・解説国民は脱法行為のプロばかり!?強権体制下の庶民の生存戦略を、長年イランの一般社会で暮らしてきた著者が赤裸々に明かす!イスラムへの無関心、無宗教化が進んでいる? 国民の関心はいかに国から逃げるか!?イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その実態に関する報道は、日本では極めて少ない。イスラム共和国支持者=敬虔なムスリムといえるのか? 棄教者は本当にいないのか? 反体制派の国家ビジョンとは? 違法・タブーとされる麻薬や酒に留まらず、イスラム体制下の欺瞞を暴きつつ、庶民のリアルな生存戦略と広大な地下世界を描く類書なき一冊。■イスラム宣伝局の職員はエセムスリムだった■イスラム法学者たちはアヘンの上客■「隠れキリシタン」「神秘主義者」として生きる人々■古代ペルシアを取り戻せ!−−胎動する反イスラム主義■美容整形ブームの裏には低い自己肯定感がある小さな独裁者たちが「大きな独裁者」を生み出す■親日感情に隠された本音「尊敬されたい!」■メンツ(アーベルー)がすべて、「知らない」と言えない人々■おしゃべりこそマナー、しゃべらないのは失礼■おらが村こそイラン一! 強すぎる愛郷心■個人崇拝とイラン人は訣別できるか【目次】はじめに第一章 ベールというカラクリ第二章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」第三章 終わりなきタブーとの闘い第四章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本第五章 イラン人の頭の中第六章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるかおわりに解説 高野秀行

著者紹介

若宮 總 (ワカミヤ サトシ)  
10代でイランに魅せられ、20代より留学や仕事で長年現地に滞在した経験を持つ。近年はイラン人に向けた日本文化の発信にも力を入れている。イラン・イスラム共和国の検閲システムは国外にも及んでおり、同国の体制に批判的な日本人はすべて諜報機関にマークされる。そのため、体制の暗部を暴露した本書の出版にあたり著者はペンネームの使用を余儀なくされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)