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太陽の脅威と人類の未来

角川新書 K−458

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-04-082497-0
4-04-082497-0
税込価格 1,056円
頁数・縦 238P 18cm

商品内容

要旨

静寂に包まれているかのような宇宙だが、観測技術の向上で、驚くほど激しい活動をしていることがわかってきた。たとえば太陽フレアでは、放出されるエネルギーが水素爆弾10万〜1億個分に及び、1.5億km離れた地球に大停電や磁気嵐など甚大な影響を及ぼす。太陽研究の第一人者が最新の理論と観測で見えてきた動的な宇宙の姿を、天文学と社会のかかわりのエピソードを交えながら紹介していく。

目次

第1章 とんでもなく激しい太陽の素顔と星のスーパーフレア
第2章 超巨大な衛星、月の不思議
第3章 太陽系の惑星と花山天文台の歴史
第4章 スーパーフレアの謎を解くリコネクション
第5章 地球外生命体のマジメな議論
終章 天文学者が目指す地平

出版社・メーカーコメント

夜、空を眺めると星のまたたきに心安らぎを覚える。静けさに満ちた不変の宇宙……というイメージだが、太陽は毎秒21キロの速さで銀河系を動き、フレア(太陽面爆発)が起きるとジェット旅客機の数千倍もの速度でガスを噴出させている。遠くの彼方で起きている現象とはいえ、地球への影響は甚大で、ときに大停電を起こす可能性も…。20世紀になり、宇宙は私たちがイメージしている姿とは異なり、おどろくほど動的なことがわかってきた。また、絵空事と考えられていたUFOや宇宙人についても、2020年にアメリカ国防総省がUFOの存在を公式に認め動画を公開するなど、新たな展開が起きている。私たちの想像をはるかに超えたスケールで起こるさまざまな現象、知っているようで知らない宇宙の姿を、太陽研究の第一人者が紹介する。

著者紹介

柴田 一成 (シバタ カズナリ)  
1954年、大阪府生まれ。京都大学名誉教授、同志社大学特別客員教授、花山宇宙文化財団理事長。京都大学理学部卒業、同大学大学院理学研究科博士後期課程宇宙物理学専攻中退。理学博士。国立天文台助教授などを経て、99年より京都大学教授に。2004〜19年、同大学大学院附属天文台(花山、飛騨)の台長も務めた。17〜19年、日本天文学会会長。19年「太陽及び宇宙磁気流体力学における先駆的かつ独創的な貢献」に関してチャンドラセカール賞を受賞、20年アメリカ天文学会よりヘール賞を受賞。研究と並行して行っている花山天文台の存続活動や市民へのアウトリーチ活動などに対し、21年京都新聞大賞が贈られた。10年、初の著書『太陽の科学』(NHKブックス)で講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)