• 本

花淫れ

角川文庫 い56−4

出版社名 角川書店
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-04-100102-8
4-04-100102-1
税込価格 692円
頁数・縦 319P 15cm

商品内容

要旨

桜吹雪の下、世にも美しい妊婦の股から生温い羊水がぬるりと漏れてゆく―。栓男に任じられた青年は、蠱惑的によどんだ水のなかで柔らかい粘膜に包まれ、至福の呻き声をあげる…。からみあう向日葵、血の色に染まる秋桜、体一面に咲く牡丹…むせるような花の下で濃厚な獣のにおいを漂わせながらまぐわう男と女。心も体も弛緩して蕩けてゆく肉の歓びを、この上なくインモラルかつエロティックに描いた官能小説の白眉。

著者紹介

池永 陽 (イケナガ ヨウ)  
1950年、愛知県豊橋市生まれ。高校を卒業後、グラフィック・デザイナーを経てフリーのコピーライターとして活躍。98年「走るジイサン」で第11回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。一作ごとに情感あふれる表現で良質な物語を紡ぎつづけている。2006年『雲を斬る』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)